のりたまでご飯何杯いける?

これまで経験したことを、急に書きたくなりました。

整形外科、わたしに問診とらせてください。

おつかれさまです!


今日は仕事中に面白かったことがあって、
どうしても今すぐ帰ってブログに書きたいって思って、

「主任!ブログ書きたいので帰っていいですか?」って

 

今にも言いそうな顔で、最後まで仕事をやりました。

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私の働く整形外科クリニックでは、初診の患者さんには、診察の前にまず看護師から問診をとっています。先生の診察までの短い時間で、問診でとった内容をカルテにまとめくてはならないので、診断のポイントとなる所を狙って聞いていくわけなんです。

どの部位の症状であっても必ず聞く2つのポイントは
・いつ、何をしていた時に、どういう風に症状が出たのか
・今、どんな動かし方をすると症状が悪化するのか

それだけかいと思うかもしれませんが、これを聞き出すのが案外難しかったりします。大人の患者さんでは、こちらの聞き方によっては、要点ではないお話が進んでしまうこともあったりで。むしろ子供の患者さんのほうが、聞いた事しか答えない傾向があるので、要点を聞き出すのは容易な印象です。

 

今日小学校5年生の女の子が、お母さんに連れられて受診され、問診をとりに行ったんです。

私「少しお話聞かせてくださいね」

お母さん「ひな(仮名)、ちゃんと自分で話すのよ!お母さんはわからないからね!」

私「今日は指が痛いってことだけどどの指か教えてくれる?」

お母さん「この指です」

私「・・・。薬指ですね。具体的に何をしていて痛くなったのか教えてくれる?」

お母さん「ほら、何してたのか言って」

 女の子「ボールを上にあげてキャッチするってことをしてて」

お母さん「上にって自分で?」

 女の子「うん」

お母さん「どのくらい上げたの?」

 女の子「まあまあ高く」

お母さん「それでどうしたの!?どんなボールなの!?」

 女の子「バスケットボール。それでそれをキャッチしたときに指に当たって」

お母さん「指にどう当たったの!?指はどういう風になったの!?」

 女の子「指がこっちがわにこうなって」

お母さん「それでその後どうしたの!?」

 女の子「その後3回くらい、またボール上げてキャッチしたりした」

お母さん「時間にしたら何分くらいやってたの!?」

 女の子「20分くらい」

私「・・・。今指を動かすと痛むかな?」

お母さん「指をどう動かすと痛むの!?」

 女の子「曲げたり」

お母さん「伸ばした時は痛くないの!?」

 女の子「痛い」

お母さん「指のどの部分が痛いの!?」

 女の子「ここ」

私「・・・。これで問診終わります」

 

お母さんが全部答えちゃうパターンかと思いきや、
お母さんが全部聞いちゃうパターンでしたw

  

問診とるの大変だけど、私はすきです。患者さんの症状が出るまでのエピソードや現在出ている症状から病態を推測して、自分の中で病名の目星をつけて、関連する症状の有無を聞いていって。最後に先生の診察で答え合わせをして、日々学習をしています。整形外科ナース通算6年目にして、初めて整形外科って楽しい!って思えました。

医者のように病態を考えることが好きなナースには整形外科はおすすめです!

 

覚えた知識は君のものだ!
ドラマ『初めて恋をした日に読む話』で私に刺さった深キョンの言葉で今日はおしまい。