のりたまでご飯何杯いける?

これまで経験したことを、急に書きたくなりました。

エジプト旅行、ピラミッドの麓でまさかの事態!

天は赤い河のほとり

高校時代に友達に借りて読んだ、私の一番好きな漫画です。

現代の高校生が紀元前14世紀のヒッタイト帝国に飛ばされてしまい、そこで人として、女性として、大きく成長していくというラブ&ヒューマンサクセスストーリーで、最初はちょっと残酷なシーンもあるけど、色んな意味で刺激的な、一気に読み終えてしまうようなお話。

実はこの漫画を読んで、エジプトに興味を持ち、新婚旅行はエジプトに行きました。旦那さんも以前から行きたかったようで!

そこで体験したビックリなお話。

さすがに言葉も文化も分からない未知の国に フリープランで行く勇気はなく、日本人添乗員(以降、村井さん / 仮名)と 日本語堪能なエジプト人添乗員が常にダブルで付き添ってくれる親切安心設計のツアーで行ってきました。
エジプトといえばピラミッド!!
ピラミッドに向かうバスの中で、村井さんが
「いいですかー?エジプトにはあらゆる所に物売りの人がいます。親切な人もいますが、強引に売りつけようとしたり、どんどんお金を取ろうとしたりしてくる質の悪い人もいますので、話しかけられても足を止めないように、ついてきてくださいね~」

なるほどー、ちょっと怖いなぁ。私、NOと言えないタイプだし、気をつけなきゃ。でもしっかり者の旦那さんがいるから、まだ安心だ。

そしてピラミッド到着。
物売りさんが日本人をターゲットに「儲かりまっかー?」「バザールでござーる」と昭和な声を掛けまくっているのを うまくすり抜けつつ、ピラミッドを堪能し、バスに戻りまーすの合図で村井さんの後を付いて歩いていた、その時。旦那さんが隣にいないことに気付いた!!

慌てて後ろを振り返ると、10mほど先に、二人の物売りさんと話している旦那さんを発見!

えーーーーーーーーーー?!

まさか。目を疑う光景。不安を感じながら近づくと、何やら言い争っている。

「全部で千円って言ったやん!」

旦那さんが日本語で言い返している!!

関西弁で言い返している!

そして状況が分からない嫁の前で突如始まった、千円の引っ張り合い。

 

私はあわてて「村井さん!!」と呼びました。
村井さんが落ち着いた様子で来てくれて、旦那さんが状況を説明。どうやら大小10個くらいのエジプトグッズを「全部で千円~」って声をかけられ、その中の手提げ袋に惹かれて千円を渡したら、手提げ袋はもう千円と言われ、さっきの旦那さんの言葉が出たらしい。

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村井さんは堪能な英語で力強く、「あなたが最初に全部で千円と言った!あなたが間違っている!」と言ってくれ、物売りさんは「この人、日本人リーダーだよ、逆らわないほうがいい」と手提げ袋を含めたエジプトグッズを旦那さんに渡してくれ、千円持って撤退してくれました。

その後 バスで隣に座る旦那さんは、見たことないくらいの放心状態。
『放心状態』で検索したら一番上に出てきそうな顔してた。

手提げ袋を買って、思い出を残したかった旦那さん。

 

無事だった安心感からちょっと笑えてきて、ほんとは「村井さんがあれだけ忠告してくれてたのに」って嫌味の一つも言いたかったけど、

「いい人生経験しちゃったね」って声を掛けました。

他にもいくつかデンジャラスなことがありましたが、それはまた後日。

帰国後は「全部で千円」がわれら夫婦のブームになって、お互い笑いましたとさ。